大地震に遭う確率は、どう評価したらいいか
This is my site Written by admin on 2016年4月18日 – 12:00
こんにちは。熊本地方を中心に、大分、島原にまで、大変な地震が
起こりました。地震はいつも突然です。現在の地震学では、天気予
報のような予知はできない。後述する活断層型や海溝型の発生確率
で、大雑把に示されているだけです(政府系機関)。

熊本は、訪れることが多い。豊富に湧く水がこの上なくおいしく、
食べものもすばらしい。水のいいところの食は旨いようですね。

屋根だけになった映像が出された需要文化財の阿蘇神社は一の宮町
にあり、水基とも言って、阿蘇からの湧水に恵まれています。3度
行きました。地元の食材を使ったレストランが並ぶ。散策すれば、
水晶を溶かしたような水がこんこんと湧き、手を浸すと、地下水に
特有の冷たさが心地いい。

深さ80mの黒川渓谷にかかり、ペンションが多い南阿蘇村に通じる
阿蘇大橋(全長200メートル)の景観もすばらしかった。地滑りで
山肌がえぐられて、焦げ茶色に露出し崩落した土砂で橋が流され、
消滅しています。

東日本大震災のとき(2011年3月11日)、地元の人は「熊本には大
きな地震はありませんもんね」と言っていました。

最大の被害をもたらしたのは、明治22年7月(1889年)に起こった
ものでした(マグチュード6.3:飽田郡(あきたぐん)が中心)。
死者20人、負傷者52人、家屋の全壊228戸と記録されています。
127年前です。明治時代の曽祖父(おじいちゃんの父母)の時代で、
4代前なので、現存世代の記憶にはない。

甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災(1995年1月17日)、そ
して記憶に新しい東日本大震災(2011年3月11日)のときも、予知
も予感もなかった。阪神・淡路大震災のときにも、「70年間、大き
な地震がなかった。関西では地震は起こらない。」と言われていた
ことを記憶しています。

大きな地震は、過去に起こった間隔から、それを延長して、「向こ
う30年の発生確率は*%」と言われるだけです。

地震の原因は、地下深くにあるプレート(岩盤層)の移動によるハ
ネ上がりですが、それがいつどれだけ動くか、そして、どれだけ動
くと、どこがハネ上がって大地震になるのか、プレートは様々なの
で未だにわからない。

大気の動きは観測でき、天気予報になっていますが、海底深い海溝
や、地下数十Kmの状況は見えない。起こったことから、「多分こう
であろう」と推測しているのが地震学です。

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<Vol.356:大地震に遭う確率は、どう評価したらいいか>
      2016年4月18日:無料版

【目次】

1.海溝型と活断層型の地震
2.活断層型の地震が、今回の熊本地震
3.活断層型地震の発生確率
4.海溝型の南海トラフの大地震の確率

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■1.海溝型と活断層型の地震

▼海溝型の地震

地球上は、14枚から15枚の大きなプレート(厚さ約100Kmの岩盤)で
できているという。大陸プレートと海洋型がありますが、海洋型が
密度が高くて重い。このため大陸型プレートの下に入り込む。14枚
から15枚の大きなプレートに属し、そこから分けると、40枚程度の
プレートが地球を形成しているとされています。

この中で、日本列島付近は、
・列島を支える陸側の大陸プレート(板状の岩盤層)に対し、
・東側に太平洋側プレートがあり、
・南側にはフィリピンプレートがあって、2つの海側プレートが沈
みこんでいます。

海側の重い太平洋プレートは1年間で8~9cm、フィリピンプレー
トは4~5cm移動しているという。100年で8~9m(太平洋プレー
ト)、4~5m(フィリピンプレート)の移動になります。

陸側と海側とプレートの移動エネルギーが溜まって起こるのが、海
の底が揺れて津波をともなうことが多い「海溝型地震」です。

プレートが約100年で5m移動してズレが起これば、岩盤がゆがみま
す。厚さが100kmもある岩盤のゆがみには、巨大なエネギーが蓄
積されます。それがハネ上がるときが、巨大な地震です。このため、
海溝型の地震は、80年から200年サイクルで起こるとされています。
岩盤の、1年間での移動速度があるため、海溝型の大地震は「周期
化」すると言えます。

陸側のプレートと海側のプレートの移動とハネ上がりによって起こ
るのが、深い海溝やトラフ(最大水深7000m以下の盆地)で発生す
る地震です。
なお、トラフとは盆地の意味です。

【事例は北地方太平洋沖地震】
大きな津波をともなった東北地方太平洋沖地震(2011年3月)は、
仙台の東沖約70kmの海底を震源とするものでした。(注)後述す
る南海トラフは、大陸プレートの下に、フィリピンプレートが潜り
込んでできていて、伊豆から四国の沖に広がっています。トラフは
7000m以下の海溝です。7000m以上を言う海溝の中では、浅いほう
です。

東北地方太平洋沖地震は、岩手の沖から茨城の沖まで、南北500k
m、東西200kmが震源域になった広大なものでした。最大震度は
7で、マグニチュード(Mで表す)は、日本史上最大の9.0とされま
した。

宮城、福島、茨城、栃木では震度6を記録しています。犠牲と被害
が大きくなったのは、津波がともない、福島原発の過酷事故があっ
たためでした。

死者・行方不明が1万8455名(2016年3月時点)、建物の全半壊40万
戸、ピークの避難者が40万人とされています。5年が過ぎた現在も
17万人もの方々が、避難生活をおくられています。

政府は、物的な設備の損害規模を、16兆円から25兆円としています。
自然災害の被害規模では世界史上1位と言う(世界銀行)。

■2.活断層型の地震が、今回の熊本地震

地震を理解するには、「海溝型と活断層型」に分ける必要がありま
す。
東日本大震災をもたらした地震は、大きなプレートが動く海溝型で
す。

活断層とは、プレートの中に割れ目(断層という)部分であり、そ
の断層が移動しているものです。移動により岩盤が圧縮され、押し
合う力で活断層の割れ目にズレが起こってエネルギーが溜まって臨
界点に達すると、ある日突然、跳ね上がる。これが内陸型の地震で
あり、活断層型です。

活断層型の地震は、深さ30km以内と浅いところで起こります。直
下型の地震になります。東北地方太平洋沖地震(2011年)は海溝型
でした。今回の熊本地震は活断層型です。阪神淡路大震災(1995
年)も、活断層型でした。

【3つの活断層に及ぶ地震が熊本地震】
・日奈久(ひなぐ)断層:
阿蘇の外輪山から、芦北町を経て海側の八代南海部に至る活断層
(長さ81km)
・布田川(ふたがわ)断層:
南阿蘇村から益城町を経て宇土半島の先端に至る活断層)(長さ
64km)
・別府・万年山(はねやま)断層:
布田川断層から北東の別府市に至る活断層層

最初(4月14日)は日奈久と布田川断層帯でM6.5の地震(前震)が
起こっています。16日の未明には、M7.3の「本震」が起こり、南阿
蘇村の大被害をもたらしました。

一瞬、気象庁のごまかしにも思えた前震、本震の区分は、素人が初
めて接するものでした。さらにこれが、別府・万年山(はねやま)
断層帯にも、玉突き現象のように拡大してきたのです。

【余震の、かつてない多さと大きさ】
今回の大きな特徴は、4月17日の夕刻までに起こったという460回の、
人体が感知できる余震の多さと大きさです。理由はまだわかってい
ません。

九州を右上から斜めに横切るように、北東(別府)部から、阿蘇を
経て、南西部(八代南海)に伸びる活断層に多くが起こっています。
ドローンからの写真では、断層が、27kmにわたり3.5mもズレて
います。「右横ズレ断層型」の地震とみられています。道路にも、
切断されたように1.2mずれているところがあります。

今後の問題は、地層のズレで生じるエネルギーが、近くの活断層に
影響を及ぼすかどうかです。今後、布田川(ふたがわ)断層と日奈
久(ひなぐ)断層の南西に延びた八代市とその周辺での地震が、長
く続くことを示すのではないかという専門家がいます。

(注)ただし、海溝型である南海トラフのプレート移動への波及は
ないだろうと、別の専門家は発言しています。四国の沖である南海
トラフの南端の岩盤とは、相当に距離があるので大丈夫に思えます。

4月18日朝現在は、死者42名、不明10名、避難者11万人とされては
いますが、満杯になっている避難所に入れず、駐車場の車に寝てい
る人も多い。建物の中は倒壊の危険があるので、すぐ逃げることが
できるよう、ロビーや軒下に座り込み、横になっているたくさんの
人が目につきます。20万人以上の避難と見られています。地震と被
害は「現在進行形」です。

道路網の切断が、生活物資の支援を拒んでいます。260店のコンビ
ニが閉店し、建物の被害がなく開店している食品スーパーの棚から
は、水と食品が消えています。政府は90万食分の緊急食糧を調達し、
自治体の配送所に送るという。余震というレベルを超えた強い揺れ
がいつ収まるのか、気象庁も、地震専門家も、未だに予測できてい
ません。

【活断層の一般的な地震周期は長い】
わが国には、全国の地下に、2000の活断層があります。活断層型の
地震は、特定の地域では、M8級の大地震が、数千年~数万年の周期
で繰り返されます。

1か所で6000年の周期とすれば、全国2000か所ですから、3年に一度
の確率で、全国のどこかで、直下型の大地震が起こります。しかし、
それがどこかは予測できない。

【30年内に0.9%とされていた布田川活断層の大地震】
熊本県の布田川(ふたがわ)活断層でM7級の大地震が、30年以内に
起こる確率はわずか0.9%とされていました(政府)。阪神淡路大
震災の確率が30年内で8%でしたから高いものではなかった。布田
川(ふたがわ)活断層から拡大した九州中部では、M6.8級の地震が
起こる確率は18~27%とされていました。地域を広く見れば、当然
に、発生確率は上がります。

30年内に0.9%という、確率とは言えないような低いものでも、
「大地震は起こる」ということです。

【マグニチュードの意味】
なお、地震のエネルギー全体を表すマグニチュード(M)は1つ上が
るごとに31.6倍です。M5に対してM6は31.6倍、M7は998倍、M8は3万
1554倍、M9は100万倍の、岩盤が揺れるエネルギーです。

【震度の意味】
震度は地上の揺れの強さです。

震度 3:屋内にいる人が、揺れに気が付く。不安定なものが揺れる。
震度 4:電灯などが大きく揺れ、座りの悪い置物などが倒れる。
震度5:家具が倒れ、人は恐怖をおぼえ、モノにつかまらないと歩
けない。
震度 6:立っているのが困難。木造の建物の30%くらいが壊れる
震度7:木造住宅の30%以上が壊れて、耐震性の低い鉄筋コック
リートの建物では倒壊が増える。

▼海溝型(海洋プレート型)の地震周期は短い】

海溝型(海洋プレート型)でのM8級は100年から200年の周期をもつ
とされています。海洋プレートが5mから20mずれたとき、起こる
ようです。

内閣府は、海溝型の東北地方太平洋沖地震以来、強く注目されてい
る南海トラフ(海溝)で、M8~M9クラスの地震が起こるのは、30年
以内で60~70%と見ていることを発表しています。

【南海トラフ】
海溝型である「南海トラフの大地震」の周期は88.2年とされます。
これを原因とする、過去の大地震は、終戦直後だった70年前の「昭
和南海地震」でした(1946年)。高知県と和歌山県を中心に、地震
と最大の地域では15メートル級の津波により、大きな被害をもたら
しています。

この南海トラフは、伊豆半島から静岡県、愛知県、三重県、和歌山
県沖を経て、四国の高知県の海洋に至ります。

■3.活断層型地震の発生確率

岩盤の中の活断層は、日本全国で2000か所です。政府は、それぞれ
の活断層での、向こう30年以内での地震の発生確率を公開していま
す。ただし、この発生確率は、0%か~6%や、6%~11%のように、
大きな幅のあるものです。果たして予測と言えるかどうか、疑うく
らいのレベルです。

ただし、これしかないので、主要な活断層のものを掲載します
(2014年1月時点)。いずれも、今後30年内の発生確率です(政府
データ)。馴染みのない地名が並んでいますが、行政区画とは無関
係な地下の断層帯名ですから、仕方がありません。それぞれの地元
の人には、その地名からわかるはずです。
http://www.jishin.go.jp/evaluation/seismic_hazard_map/shm_report/

(1)北海道
・サロベツ断層帯 M7.6程度 4%以下
・黒松内低地断層帯 M7.3程度 2%~5%以下

(2)東北
・庄内平野東縁断層帯 M6.9程度 0%~6%
・新庄盆地断層帯 M7.1程度 5%以下
・山形盆地断層帯 M7.3程度 0.003%~8%
・櫛山山脈断層帯 M8程度 0.3%~5%

(3)北陸~中部
・砺波平野断層帯・呉羽山断層帯 M7.0程度  0.04%~6%
・高田平野断層帯 M7.2程度 0%~8%
・阿寺断層帯 M6.9程度 6%~11%
・十日町断層帯 M7.4程度 3%以上
・森本・富樫断層帯 M7.2程度 2%~8%
・高山・大原断層帯 M7.2程度 0%~5%
・糸魚川・静岡断層帯 M8程度 14%
・境峠・神谷断層帯 M7.6程度 0.02%~13%
・木曽山脈西縁断層帯

(4)関東から東海
・三浦半島断層帯 M6.6以上 6~11%
・神縄・国府津-松田断層帯 M7.5程度 0.2%~16%
・富士川河口断層帯 M8.0程度 10~18%

(5)関西
・奈良盆地東縁断層帯 M7.4程度 0%~5%
・上町断層帯 M7.5程度 2%~3%
・中央構造線断層帯 M6.9程度 0%~5%
・六甲・淡路島断層帯 M7.3程度 0.02%~8% →『阪神・淡路大
 震災』

(6)中国地方から九州
・安芸灘断層帯 M7.0程度 0.1%~10%
・周防灘断層帯 M7.6程度 2%~4%
・日奈久(ひなぐ)断層 M7.3程度 0%~16%→『熊本地震』
・警固断層帯 M7.2程度 0.3%~6%
・別府、万年山(はねやま)断層帯 M6.7程度 2%~4%
                       →『熊本地震』
・雲仙断層帯 M7程度 2%~4%

六甲淡路島断層帯ではM7.3程度で、30年間で0.02%~8% の発生確
率とされていますが、『阪神・淡路大震災』が1995年に起こってい
ます。日奈久(ひなぐ)断層ではM7.3程度で、0%~16%の発生確
率ですが、今回の『熊本地震』が起こっています。

30年で16%の発生確率は、1年では、〔16%÷30年=0.53%〕とい
うことではありません。30年の一度の発生確率を1年に直すには、
以下の計算をします。1年に起こる確率をAとします。

30年間、1回も起こらない確率は、以下の方程式になります。
(1-A)の30乗=1-0.16

この方程式を解きます。
1-A=(1-0.16)の1/30乗=0.9942
A=1-0.9942=0.58%

向こう30年に16%の確率でM7.3級の地震が起こる場合、1年では0.
58%です。確率はとても低く見えます。これが内陸に起こる活断層
型の地震です。70年に1回、80年に1回、あるいは200年に一回と言
われる理由です。

熊本地震は200年に1回の確率程度だったでしょう。一か所では200
年に一回でも、活断層が全国に2000か所もあれば、1年に10回です。
ここまでは多くない。そうすると全国の活断層で平均は、1000年や
2000年に1回程度の確率になるでしょう。それでも、活断層型の地
震は、起こります。
古来、「災害は忘れたころにやってくる」と言われますが、まさに
それです。

【他の自然災害や事故の確率】
30年間に、活断層型の地震が特定の地域で起こる確率が15%である
ことの感じが、他のどんな事例と似ているかを知るために、他の自
然災害や事故に、個人が遭う確率を示します。

〔将来30年間の確率〕
~~~~~~~~~~~~~~~
・自宅を台風が通過  100%
・自宅が火災     1.9%
・交通事故で死亡   0.2%
・交通事故で負傷   24%
・飛行機事故で死亡   0.002%
・台風で被災     0.48%
・大雨で被災     0.5%
~~~~~~~~~~~~~~~

上の活断層で見た、自宅のある地下で活断層型の地震が起こる確率
は、火災に遭う確率(30年で1.9%)より高く、交通事故で負傷
(30年で24%)よりは低い。しかし活発な活断層では、向こう30年
で14%~18%の、大地震の発生確率ですから、交通事故で負傷する
確率に近い。

交通事故で死亡(30年で0.2%)、台風で被災(30年で0.48%)、
大雨で被災(30年で0.5%)よりはるかに、活断層地震の確率が高
い。そう考えると向こう30年の活断層地震の確率である、2%~15
%は、相当に高いものだと判断できます。

しかも火災の確率(30年で1.9%)より地震の確率が,高いのは、驚
きます。本当は火災保険より地震保険をかけておくべきなのです。
地震保険は高い・・・。保険料率は、地域によって地震の確率が異
なるので、違っています。

もっとも高い、千葉県、東京都、神奈川県では、保険金1000万円、
保証期間1年に対して、保険料は3万円から3万1000円です(木造・
割引適用なし)。最も安い長崎県、鹿児島県、そして熊本県などで
5000円です。

千葉県、東京都、神奈川県の地震保険料が高い理由は、内陸の活断
層型より、はるかに発生確率が高く、津波の被害も想定される「南
海トラフ」があるからです。

■4.海溝型の南海トラフの大地震の確率

大陸プレート、太平洋プレート、そしてフィリピンプレートのズレ
によってたまったエネルギーで起こる、海底の南海トラフの大地震
の確率は向こう30年で70%とされています(政府)。

向こう30年で70%の確率は、30年間で交通事故でけがをする確率で
ある24%よりは3倍も高い。交通事故での死亡は極めてマレ(30年
で0.2%)ですが、ケガは日常的です。ほぼ4人に1人が、30年間の
うちに事故で1回ケガをしています。この交通事故のケガの3倍の確
率が南海トラフの大地震です。高い確率と言えます。

太平洋プレートは、今も1年間で8~9cm、フィリピンプレートは4~
5cm移動しているので、南海トラフの大地震は否応なく起こります。
数メートルのズレから危なくなるからです。

前述のように、前回の南海地震は1946年でした。70年経っています。
1年に8cm平均のズレなら、過去70年間で5.6mです。5cmのズレなら
3.5メートルです。素人目にも、10mもズレれば危ないとわかるで
しょう。

向こう30年で70%の発生確率は1年では以下です。前述の計算と同
じです。1年に起こる確率をAとします。30年間、南海トラフの大地
震が起こらない確率は、30%になりますから・・・

(1-A)の30乗=1-0.7=0.3

1-A=0.3の(1/30)乗=0.961

A=1-0.961=0.049≒5%

1年間で南海トラフの大地震が起こる確率は5%です。しかし、これ
は、1年間に交通事故でけがをする確率の3倍も高い。それが南海ト
ラフです。関東、東海道、近畿、四国の特に沿岸部では警戒を続け
てください。津波の被害が大きくなるはずです。揺れは防げなくて
も、津波は、海面より15m以上高ければ、防ぐことができます。

【後記】
熊本地震で、被災や避難されている方々に、深くお見舞い申し上げ
ます。激甚な被害の南阿蘇村には、時折メールをいただき、NYツ
アーにも参加された方がおられます。メールアドレスを探しました
が、見つかりません。ご無事でおられることを祈っています。調べ
ると村(総戸数9.8千戸)のうち89%が停電中なので、PCのメール
は届かないでしょうね。残念です。

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<815号:円安で上がり、円高で下がる株価の本当の理由>
       2016年3月2日:有料版
【目次】
1.テーマ:円相場と株価の関係
2.「円安→日本の株価上昇」、「円高→株価下落」が同時化
3.わが国の市場における外人投資家の売買
4.外国人投資家が、日本株を買い越すとき
5.所有する日本株が上がると、円安をヘッジする円売りが必要にな
る
6.日本株が下がった時は、円高をヘッジする円買いが必要になる
7.同時化している円安=日本株高、円高=日本株安の理由
8.米国の株価と日本の株価が同期化している理由

【後記】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<816号:5年前と、2年前から続いている疑惑を解く>
     2016年3月9日:有料版
【目次】
1.福島原発のメルトダウン
2.公開された首相談話の予備原稿
3.原発の経済性への議論
4.STAP細胞の問題
5.STAP細胞の作製を検証した実験
6.「疑惑」への疑問と推理
7.緑色に光ってOct3/4ができたように見えたが・・・
8.疑惑2:若山教授によって作られたキメラマウスは何だった
のか
9.ES細胞の混入についての疑念
10.小保方さんが、ES細胞を混入させた犯人とほのめかす説の
論理的な検討

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