基軸通貨と金:その歴史的展開と予想(4)
Written by admin on 2018年9月24日 – 17:00
カナディアンロッキーは、まず、清透な大気でした。乾燥し、木が ない米国のロッキー山系とは違い、天を突きさす針葉樹の生きた林 が、二酸化炭素を吸収し、酸素を吐く。農薬を撒かない土壌には微 生物が多く、自然の堆肥を作っている。スイスのリゾートホテルの ように、部屋にハエが入ってくることもあります。殺虫剤も使わな いからです。 岩石を削ったミネラルのため、絵の具のように青く光る氷河湖の湖 畔にログハウスを作り、自然の時間の中で一生を過した人も多いと いう。所得はない。しかし自然の恵みがある。 酸素成分が多いのを肺が感じます。体内時計がズレて、睡眠が細切 れでも、頭はクリアでした。深夜(早朝か?)、原稿を書いても、 眠くならない。 ラスベガスのカジノ・ホテルでは、天井から酸素を噴出して覚醒さ せ、深夜でも眠気が襲わない、あの感じです。山脈、氷河、空気、 水、湖、そして樹木と静寂の国がカナダでした。 羽田に着いたとたん、アジアのモンスーンの湿度・大気・臭気。も っとも多くの野菜を食べ長寿の長野県は、カナダに似ていますが、 景観のスケールが100倍くらい違います。雨が降っても、水滴は乾 いています。「大」をつけなければ似つかわしくないのが、カナデ ィアンロッキーでした。それにしても、人口が少ない。あの大自然 に、また行きます。今度は、グレン・グールドを音楽プレーヤー (DMP)で聴きながら、湖を眺めようと思っています。 「1人当たりGDPで表す経済的な豊かさとは何か」とも考えました。 自然のGDPはゼロだからです。人の労働が関与し、財の交換の市場 があって、価格がつくGDPになります。 機械による産業革命以降の、人工的なマネーが主役になる複式簿記 の資本主義が、自然に対してGDPという経済の概念を生んだのでし ょう。 われわれの資本主義は、労働ではなく、株式となったマネーが事業 の利益を上げたとされる制度です。事業からあがった利益は、株 (株主)に帰属するとされるのがマネー資本主義。労働を提供する 人には所得である人件費は、マネー資本主義では、経営により割合 を減らしていくべき経費です。 月旅行に行くというZOZOタウンの前澤友作の、34億円という月間所 得のほとんどは、オプション株と配当です。配当は、リスク資産を もつ株主に払われる、資本の金利です。マネー資本主義では、株に 利益が集結します。 従業員が利益分配に加わるには自社株を買う必要があります。働く ことを教える学校は、なぜ自社株を毎月少しずつでも買うことを教 えないのか。学者も、マネジメントされる労働者だからでしょう。 資本主義の、この仕組みは、必須で教えるべきことです。 * テーマの、人工的なマネーです。マネーは、商取引の媒介 (Vehicle:価値を運搬する車のような役割)を果たし、人から人 へ流れる機能をもつものです。古来、多くの場合、金でした。化学 変化せず、柔らかくて可塑性があり、少量でも高い経済価値を象徴 したからです。 しかし、現物の金貨は、金額が増えた資本主義が必要とした大量の 持ち運びには重く大きくて不便です。1トンでも現在の時価は47億 円でしかない。1Kgで472万円、1gで4722円相当です。 このため銀行が、金と交換できる紙幣(兌換紙幣)を発行した。兌 換紙幣を金にもどす人は少なく、紙幣として得率して流通し、貯蓄 されました。銀行は紙幣を預かって、金利のつく預金とし、数字の 通帳を渡す。預かったマネーは、預金より高い金利で貸し付け、ま たは運用したのです。 銀行システムにより、マネーは「紙幣+預金マネー」になった。こ れがマネーサプライです(日銀はマネーストックと言い換えていま す)。18年8月で、わが国では、銀行預金が主なM2が1006兆円、政 府系金融を含むM3が1337兆円です。 http://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/ms1808.pdf 19世紀末からは、銀行が行っていたマネーの発行に、中央銀行が関 与するようになっています(米国FRBは1913年の設立です)。 「なぜ銀行ではなく中央銀行か」ということについて、経済学は納 得できる説明をしていません。中央銀行は、銀行と違い、預金に依 存しないでマネー創造(信用創造ともいう)ができます。 ●本当の理由は、戦争で大きく必要な、政府の財政支出(=軍事 費)を、国債を中央銀行が買うことで、代行させることでした。た とえば、2003年からのイラク戦争の6年で、米国は、直接費として 100兆円の軍事費を使い、それが、米国債の増発になっています。 2018年現在の、米国の政府債務は20兆ドル(2200兆円)で、わが国 の国債の2倍です。 経常収支と財政収支が黒字で、政府にお金が余る2000年代のドイツ 以外では、一旦発行された国債が、減ることはなかった。今度もな いでしょう。 中央銀行に、政府の「利付き借用証」である国債を、大量に、金利 を上げず、スムーズに買わせるためです。各国に、中央銀行が作ら れた後の戦争は、二度の世界大戦でした。政府の戦費調達が、中央 銀行のマネーの創造によって行われたからです。 国民経済の観点からは、中央銀行の必要はなかった。今日から、廃 止してもいい。国会が決めれば、できることです。 必要がないため、民間の金融機関が破産したとき、経済の安定を図 るために救済するという名目が作られました。 他の省庁で言えば、税の財務省や、福祉の厚労省は必要でも、経産 省(通産省)も、戦後の経済復興期以外は、必要がない省庁です。 経済発展を誘導するという名目から、作られました。 戦後の産業復興以外には、必要がない省庁ですから、アベノミクス を機会に、安倍内閣に取りついたのです。日銀は、政府の負債証券 の国債を買って、円を発行しています。 財政の再建は、増税ではなく、省庁の支出を減らすことですが、そ のためには、国民経済の観点からは要らない省庁を廃止すればいい。 官僚組織は自己肥大が本質であり、歴史的に見ても、絶対に、自己 縮小を行わないからです。 過去は戦争によって、現代は年金と医療の福祉によって政府予算が 肥大し、中央銀行が国債を買って政府にマネーの供給をしています。 日銀が国債を買うことは、日銀が創造したマネーが政府に流れるこ とです。 (注)小泉内閣が、郵貯の民営化で国民の支持を高めたのは、国民 は、それを官僚組織の廃止と考えたからです。安倍内閣は、官僚の 支持を得るため、官僚組織を再肥大化し、天下りも復活させていま す。財政支出を減らさないから、国債の発行が国民の純預金の増加 より大きくなって、金利が上がります。これを防ぐため、異次元緩 和として、日銀が国債を大量買いし、金利をゼロに誘導するリフレ 策をとったのです。 1960年代からは、ベトナム戦争の戦費からの米国の経常収支(貿易 収支+所得収支)の赤字から、海外への支払いが超過になって、金 兌換の米ドルが流出します。 米国は、第二次世界大戦のあとも、朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東 への継続的な軍事的関与で、間断なく、戦争を続けている国家です。 戦争国家と言っていいかもしれません。 兵士を讃える像が一面にある首都ワシントンの公園と、戦死した兵 士の墓のアーリントン(ケネディ兄弟も埋葬)に行くと、独立戦争 (1775年~1784年)から、南北戦争(1861年から1865年)以来の、 米国という国家の本質が見えます。未だに、銃の保有を禁止できな いことからもわかるでしょう。 金・ドル交換停止の1971年まで、商品を輸出して対米収支の黒字国 として、ドル札を超過で受け取っていたドイツとフランスは、FRB にドルを出して金と交換し、軍艦で金を持ち帰っていました。 ドイツとフランスは、新興国のアメリカを下に見るところがありま す。日本人が、中国を見るような目を残しています。なお、経常収 支が長年赤字の英国にとって、米国は、赤字の同僚です。英国では、 ドルがポンドと同じように流通します。これが、大陸のユーロに加 盟しなかった理由です。 経常収支の赤字国の通貨は、中央銀行と民間銀行から、GDPの増加 率より、大きく増発されていて、いずれ、通貨の価値は下落します。 独仏は、長期的には下落することが必然の米ドルを、価値を保つ金 に換えたのです。 日本は被占領国であり、米国とドルが世界でした(1971までは1ド ル=360円の固定レート)。輸出で受け取ったドルを、FRB金に交換 要求することは思いもつかなかったのです。 金市場で金を買っても「ドルと金の交換」になりますが、これも行 う考えはありませんでした。戦後の日本人には、米国の文化とドル 紙幣は、金以上に輝いていたからです。 【米国民にとってのゴールド】 米国民は、過去は戦費で、現在は福祉費での経常収支の赤字から、 長期では下落するドルに対して、どういう態度だったか。大恐慌の あと、1933年、ルーズベルト大統領は国民の金保有を禁じる法を作 っています。 国民がもっていた金を、当時の公定価格の「1トロイオンス(31.1 g)=20.67ドル(1g=0.66ドル)」の紙幣を渡して、強制的に没収 しました。罰則は、1万ドル以下の罰金または10年以下の懲役とい う重いものでした。米国は、麻薬はともかく、禁酒法のような異常 な法も作ってきた国です。 金保有禁止法は、1973年までの40年間、続きます。「金は麻薬のよ うな悪魔の金属」とされ、国民の金買いはなくなっていました。こ れが、未だに米国民が、金時計は好きでも金を買わない理由になっ ています。米国で金の先物を売買しているのは、ヘッジファンドで す。 ルーズベルトが1933年から、米国民に金保有と売買を禁じた理由は、 公定価格を上げてドルを増刷し、大恐慌(1929年から33年)のあと のデフレ経済から脱却させるためでした。金は、米国では、麻薬や、 禁酒法時代の酒のように、売買が違法だったのです。 国民が金をもっていれば、上がる過程で売りが生じ、金の公定価格 上昇つまりドル増発が、スムーズに進まないことが懸念されていた ためです。1971年までの金準備制(金が担保資産)のFRBは、金価 格が上がらないとバランスシート上、ドルの増発ができなかったか らです。米国の金はFRBが独占することになりました。 (注)1971年以降の、金ドル交換停止後のFRBは、金準備制ではあ りません。債券や国債を買ってドルとドル預金を増発するので、財 政信用準備制でしょう。 【1944年】 第二次世界大戦後の1944年には、1オンスの金を35ドルとする金兌 換の米ドルを、世界が貿易で使うというドル基軸体制が、戦勝国の 45か国の間で、ブレトンウッズのホテルで協定されます。 対米貿易だけではなく、ドイツとフランス、中国と日本のように世 界の国々の間の貿易でも、基軸通貨の米ドルを使う。世界は、輸入 のためには、輸出して得たドルを貯めておかねばならない(これが 外貨準備)。 (注)世界の外貨準備は、2018年では日本の国債発行額より大きな 13兆ドル(1430兆円)です。これも、米ドルが、国債として増刷さ れてきたことの証です。外貨準備は、米銀へのドル預金と米国債で す。 【トリフィンのディレンマ】 祖国をもつ基軸通貨では、海外は米ドルの外貨準備が必要になるの で、増刷されるドルが海外流出して貯められ、長期では下落すると いうトリフィンが発見したディレンマは、無視されたのです。 事実、戦後には360円だったドルは、ともに増刷してきた通貨間の 相対価値でも、約1/3です(今は110円付近)。 人為的な増刷ができない金との関係では、米ドルは、1/34から1/ 40に下がっています。平均化すれば、1971年からの47年間、年率で 約8%も、価値を保つ金に対する米ドルの価値が下がってきたので す。 ●金価格は、金ドル交換停止前の1971年までは、1オンス35ドルで したが、2018年は1200ドルから1300ドル付近です。 既述のように、金の価値が34倍から37倍に高くなったのではなく、 増刷を続けるドルの価値が、金に対して1/34に下がったのです。 (注)金価格は、これからも、5年以上の長期で見て評価すべきも のです。 【通貨発行という信用創造】 なお信用通貨(ペーパーマネー)になったドルや円は、中央銀行だ けが増刷するのではない。民間銀行は、債券の買いや貸付代金(信 用創造)として、紙幣が変異した預金(マネーサプライ)を増やし ています。 長期では、金価格と同じ動きをしてきた原油も、1973年の1バーレ ル2ドルから高騰し、現在は70ドル付近ですから、金とほぼ同じ35 倍です。原油価格を見れば、ドルの価値が下がってきたことが、納 得されるでしょう。 ●米国FRBはいまだに、1971年の金ドル交換停止の理由を言いませ ん。戦後、FRBが持っていた2万4000トンの金が流出するのは、なぜ、 米国にとってまずいことなのか、です。 (注)現在のFRBの金保有は、8133トンとされています。日銀は 765トンです。ただしこれは、IMFが発表した「公称」です。FRBが もつとされる金は、一説では、比重が同じタングステンに電気メッ キしたものだとも言われています。 【FRBの金の実態を知って、述べた人は・・・】 ロシア連邦保安庁(FSB)によると、IMF専務理事だったフランスのス トロス・カーンは、米国フォートノックス(核兵器で守られた金の 倉庫)には、本物の金がないことに気がつき、その発言もあっため に、ハニートラップ風の性犯罪で嵌められたとも、されています。 ストロス・カーンは、次期フランス大統領と言われていた人です。 FRBのドル発行や金の保有の虚妄を暴くと、社会的に抹殺されるこ ともあるようですね。本稿は、転送されても大丈夫か・・・?!当 方は、公職従事者ではないので、いいでしょう。 【FRBの通貨発行権を政府が奪回する意図をもっていたケネディ】 米国では、ケネディを含み通貨に関与するとCIAの罠が多い。CIAは、 米国の経済安全保障も、任務です。 ケネディは、FRBが発行する米国の通貨の体制を、日銀のように政 府がコントロールできる制度への変更、つまり通貨発行権の奪回を 企図していました。これが暗殺された理由に思えます。米国の大き な事件は、主犯が怪しい9.11を含み、いずれも「闇の中」です。 ●米国FRBは、本音では、金が通貨信用の根底にあるものと認識し ています。このため、ドルの価値を下げる金の海外流出は、困るの です。 【金の高騰とドルの価値】 経済危機や通貨危機などで、買いが増えた現物金が急騰すると、世 界から、ドルの価値が下落したとみなされると考えているのです。 金ドル交換停止以降は、ドルが金と無関係なら、金の高騰は放置し ていい。無関係ではないとFRBが考えるから、短期で高騰した金価 格の下げに関与してきたのです。 理由は、基軸通貨の価値が、長期では下がることが明白になると、 無償で増刷できるペーパーマネー米ドルを渡して、貿易赤字を意に 介せず輸入ができる米国の特権を失うからです。これは、日銀が通 貨早発で、自動車をかうようなことです。 米国と逆に、貿易でドルを使わねばならない日本や中国は、外貨準 備を貯めておかないと、支払うドルがなく輸入ができません。この ため、経常収支を黒字に保って、ドルを貯めておかねばならない。 【CIAの役割:経済安全保障】 米国の、経済的な特権を守ることは、経済の安全保障が任務である CIAが果たすべきことです。国際的な領域は、強制力のない国際法 はあっても、事実上は無法地帯です。国連の多数派の決定は、米国 に対しては、無効になります。 裁く人は、一極の軍事力を背景に、世界の警察官を自任してきた米 国です。CIAが行う不法な行為も、世界の法の外にあります。CIAは、 超法規の活動の機関です。 【政府は超法規的】 政府の決定も、しばしば法の上にあります(超法規という)。憲法 (最高法規)を素直に読めば、軍事力をもつ自衛隊は違憲ですが、 存在は是認されています。政府は、法の上の決定ができるからです。 占領軍は、日本に戦力を持たせないために、9条を作ったのです。 三島由紀夫は、これを主君への義理の一元的な武士道だった日本人 の精神の深い部分を堕落させてきた二重規範とし、市ヶ谷の自衛隊 に、2.26事件のような蹶起を促しました。しかし皇国(立憲君主 国)を守る武士道とは無縁になっていた隊員にヤジられ、不名誉を 晴らすため、腹に日本刀を立てて自裁しています。 三島の時代認識には、昭和という風潮(共同幻想)への、錯誤があ った。言葉で作る架空の小説を書いていると、自分自身、言語が作 る観念の世界に、染まるのでしょう。 私も、今、言葉で「金と基軸通貨」を書いていますが、これは、必 然的に、金との関係において、虚妄を言ってきた米国FRBへの、反 論になっていきます。言葉は感情の認識には反することもある理だ からです。カントは、これを悟性と言いました。 ●前々号(増刊の前の第2号)では、1998年までの、FRBが、投資銀 行(金の売買を許可されたブリオンバンク)の影で主導していた 1998年までの金撲滅運動までを書きました。 【代理人が書いた本】 もっとも参考になったのは、ロスチャイルド家の代理人、スイスの リップス・バンクの、フェルディナント・リップスの『Gold Wa r』です。英語が煩わしくない方は、原書を読んで下さい。アマゾ ンに2391円で出ています。 1/3くらいの抄訳が『いまなぜ金復活なのか』です。用語も変えて います。アマゾンでは、今1円で中古品が売られていてびっくり。 いい本であっても「読める人がいなかった」からでしょうか。 『Gold War』は2000年までですが、それまでの金に関する本では 最高の内容です。 チューリッヒの金市場で売買を行っていた当人が書いているからで す。ロスチャイルド家が出版をさせた理由は、分かりません。代理 人が本を出版するには、当家の許可が要ります。 【転身か?】 金商人だったロスチャイルド家が、2000年まではドルの側に身を置 き、2000年代からは、金と、世界1の産金国になった中国の人民元 の側に、シフトしているからかも知れません。 ロスチャイルド家は、第一次世界大戦の直前、2013年に、欧州から 見て新世界のアメリカに、通貨を発行するFRBを作ったように、数 十年スパンの戦略シナリオを描いて動きます。 中国のGDP(14兆ドル:1540兆円:2018年)は、10年後にはおよそ 確実に、アメリカのGDP(20兆ドル:2200兆円:2018年)を超える ので、アメリカ後の第二の新世界になります。 GDP(=商品生産)が世界1ということは、商品生産に対応する通貨 の総価値も世界1になります。これは、現在は米国ですが、10年後 には中国が通貨価値の総量で世界1になるでしょう。 世界の金融の「奥の院」の方針や決定は、御簾の奥から声のように、 外部には漏れませんが、運用を担う代理人の1人であるソロス・フ ァンド(原資は260億ドル:2.9兆円)のジョージ・ソロスからは、 短期的な先物売買の方針が、投資家のマネーの先導をするためかの ように、時折示されています。(注)金融での短期的は、1年以内 です。 時価総額で世界7位の、54兆円に膨らんだバークシャー・ハサウェ イのウォーレン・バフェットは、代理人ではありません。 ファンドは、一般から投資原資を受ける投資信託ですから、他の投 資信託のように、日本からも個人が買うことができます。 本稿の本文で述べることは、リップスが『Gold War』に書いた内 容の後の、2000年代、2010年代の展開です。有料版は、24ページで す。水曜に送る次号の完結編では、2018年から2022年ころまでの予 想を書きます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <961号:金と基軸通貨:歴史的な展開と今後の予想(4)> 2018年9月19日:有料版 【目次】 1.1999年の、不思議な「ワシントン条約(協定)」 2.金の生産と、中央銀行の金 3.ワシントン条約以降、金価格は高騰した 4.価格調整のための金ETF(上場投信)の導入(2004年~) 5.2009年から中央銀行は、金の買い手になった 6.金価格を動かすドルの実効レートという要素 【後記】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■1.1999年の、不思議な「ワシントン条約(協定)」 金価格が、1オンス294ドル(1g=9.4ドル)に下がり、もうこれで 十分とFRBが考えたのか、1999年には、欧州の中央銀行がワシント ンに集まって、「中央銀行の金売却は1年に400トン以下とする」と いう不思議な決定が行われます・・・ ・・・無料版はここまでとさせていただきます。続きの有料版の全 体は、以下のページで申し込むと購読ができます(↓)。 https://www.mag2.com/m/P0000018.html 有料版のバックナンバー(以下に過去の全部があります↓) https://www.mag2.com/archives/P0000018/ * 【前号と同じ案内の再掲】 非常勤の理事をつとめる公益社団法人「知財登録協会」で行われる 公開講演会に、講師として参加します。 期日:2018年10月16日(火曜日) 13:30~16:40 会場:大阪大学 中の島センター10F 佐治敬三メモリアルホール 講演後の任意参加の交流会:17:00~19:00 SIRシンポジウム 「パラダイムシフトの発想2018」 13:30~14:40 「知財パラダイムシフト並びに事例紹介」 SIR会長兼理事長 玉井 誠一郎 14:50~15:40 「日本経済のこれからの大変化 :AIと電子マネー・仮想通貨による革命」 SIR理事 システムズ・リサーチ 吉田繁治 15:40~16:40 「科学的人生観~日本の巨悪・嘘情報を正す」 中部大学教授(元名古屋大学大学院教授) 武田邦彦 講演会は、無料です。そのあとの、講師を囲む、任意参加の交流会 は5000円の会食費がかかります。交流会の会場は、リーガロイヤル ホテル直営の9階レストランです。 知財協会に無関係な人も、資格フリーで参加ができます。希望され る方は、早めに以下のサイトで申し込んでください。経験では、大 阪での講演は東京の1/3くらいの参加者ですから、余裕はあるでし ょう。定員に達するまで、申し込みは受けつけられるとのことです。 住所を含む、案内のページ(↓) https://www.ipbrand.org/news/20180831.html 申し込みのページ(↓) https://ws.formzu.net/fgen/S67582499/ 交流会もあるので、メールマガジンの仮想現実ではなく、対話でき ることを楽しみにしています。遠慮は無用です。気軽に声をかけて ください。 吉田繁治 申し込まれる方は、お手間ですが、当方にも一言メールを頂戴する と、どなたか、認識ができます。 → yoshida@cool-knowledge.com 関連書籍 ・『財政破産からAI産業革命へ』 https://www.amazon.co.jp ・『仮想通貨:金融革命の未来透視図』 https://www.amazon.co.jp 以上 ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます 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