デリバティブを売買するシャドー・バンキング
This is my site Written by admin on 2011年8月3日 – 09:00
おはようございます。今、東京のホテルの机で、書いています。お
送りするのが、8月4日午前6時を超えました。

米国債の発行上限を決めていた「政府債務上限法($14.3兆:1140
兆円)」は、民主、共和両党で妥協ができ、デフォルト(債務不履
行)のギリギリの期限で、回避されました。(注)日本国債には、
発行上限の法はありません。

前号の続きで<価格の歪(ゆが)みを狙うヘッジ・ファンドの基本
戦略(2)>ですが、タイトルは、<デリバティブを売買するシャ
ドー・バンキング>とします。同じ筋のものですが、今回お伝えし
たい以下の内容に、そぐうからです。

【(1)政治と国債問題】
米国政府と議会の騒動は、国民に向けた議会のパフォーマンスでし
た。

その証拠に、米国債が債務不履行(デフォルト)になったとき、保
証が必要になるCDS(債務の回収を保証する保険)の料率は、0.5%
付近で変わらず、上がっていなかったからです。CDSの料率が、CDS
の価格です。

本当にデフォルトの可能性があれば、その前に、長期債のCDSのプ
レミアム(料率)は、今のPIIGS債以上に、高騰しているはずだか
らです。

政府が自分から「デフォルトの可能性」を言うときは、100%の可
能性で、それと引き換えに、別の政策(今回は財政予算の削減)を
通したいからです。

ギリシア政府のように、本当のデフォルトに直面しているときは、
逆に100%、「***だから大丈夫、デフォルトは、絶対しない。
」と言います。事実、ギリシア政府は、何度も、そう言っています
。安全だというのが危ないのです。

【(2)CDSが先に上がる】
デフォルト(=債券の死)の可能性が、実際に高くなると、市場で
売買できるCDSの価格は、数倍~何十倍にも高騰します。例えは悪
いのですが、死亡の確率が高くなった人の、生命保険の価値(価格
)と同じです。

米国債の、0.5%だったCDSを100億円(対象とする米国債の額面は
、200倍で2兆円になる)で買っていたヘッジ・ファンドや銀行は、
米国債のCDSの料率が、ギリシア国債並みの12%に高騰すれば、100
億円×(12-0.5)=1150億円の利益を得ます。(注)CDSは、代表
的なデリバティブ(金融派生商品)です。

今回の政治的な騒動の焦点は、「財政支出である軍事費と社会保障
費(主は医療保険や年金)」を今後10年でいくら削減するか、とい
うところあったのです。

(注)日本は、政府(財務省)が、復興債のために10兆円の増税を
言っていますが、この策は、潰れる感じです。実行ができないでし
ょう。米国は財政支出削減、日本は増税を政府が言う。

連邦政府の財政赤字(1年に$1.6兆:128兆円で日本の約3倍)が「
持続不可能(=国債のデフォルト)」であることを、国民に見せる
必要があった。CDSを作って売買しているヘッジ・ファンドは、こ
れが演技と見抜いていました。マスコミが騒いでいただけです。

軍事費(約$5000億)の削減は、軍人と軍需産業の失業を生みます
。医療費と年金等の社会保障費のカットは、当然、国民に、反政府
の強い不満を引き起こします。

米国の財政赤字は、日本の8倍の$5000億(40兆円)の軍事費と、
日本の約5倍である$2兆(160兆円)の医療費が主因です。米国の
医療費は高い。日本人の1人当たり年間医療費は30万円ですが、米
国は50万円です。($1=100円の時期は60万円でした)

国債発行の上限法問題は、出来レースでした。米国政治は、伝統的
に、政府が「大きなこと」をする前に、パフォーマンスをします。


第二次世界大戦への、米国の参戦で大義名分として利用したハワイ
のパール・ハーバー(日本軍の奇襲:米国大統領は、暗号解読で事
前に知っていた)も、これでした。大統領制の政治では、政策を実
行するために、世論の賛成が必要だからです。

日本でも、特例国債法(赤字国債の発行に必要)が、国会を通らな
い。これは、いずれ通ります。

焦点になるのは、債券市場が、震災復興費が加わって50兆円を超え
る規模(1年間で)が必要な新規国債を、どう引き受けるか、言い
換えれば、今は1.08%と極度に低い長期金利(=長期国債の利回り
)はどうなるか、です。

日本国債にかかったCDSの市場価格は、今、1年で0.8%付近に上が
っています。このため、長期国債を買っている側が、受け取れる実
質金利(国債の名目利回り1.08%-CDSの料率0.8%)は、現在、
ゼロに近いのです。

実質金利ゼロでは、買っても意味はない。金利がつかない現金や預
金のままが国債を買うよりいいとなれば、国債が売れにくくなる。


そうすると、国債を買う側が、利益が出ると考える金利になるまで
、国債金利は上がります。

日本国債(長期金利1.08%)、米国債(長期金利2.98%)、ユーロ
債(長期金利2.75%)も、同じ事情です。ドル債と、ユーロ債は、
若干の利回りがあっても、ドル安、ユーロ安の懸念で相殺されます
。

1%や2%をを小さい金利と、見ないでください。30倍のレバレッジ
をかけて売買すれば、1%は30%に、2%は60%相当します。レバレ
ッジをかけないで、国債を売買する金融機関は、今は、ほとんどな
いのです。

【(3)大量のマネーを刷った後が現在】
08年9月の世界金融危機以降、世界の政府・中央銀行は、短期金利
をゼロにするまでの利下げを誘導し(=短期債の購入)、量的緩和
(=長期債の購入)を行っています。

世界の合計金額は、世界金融危機(08年9月~)による信用収縮(損
失)だった500兆円(推計)以上でしょう。

非伝統的と柔らかく言われ、言い換えれば「異常な金融政」である
量的緩和は、
・中央銀行が、政府から直接、または債券市場を通して長短の国債
、社債、
・米国、欧州ではMBS等の不動産ローン担保証券を買い、
・現金を、金融機関に直接に増加供給することです。

【(4)量的緩和の効果】
手持ちの債券を、例えば1000億円分、中央銀行に売って、1000億円
の現金を得た金融機関は、それを、何らかの形で、運用しようとし
ます。現金の保有は、金利がつかないコストになるからです。

現金は、金利がゼロです。資源価格や物価上昇のインフレ分、目減
りします。これが、現金の保有コストです。金利ゼロでは、金融機
関に必要な金融収益がない。

この現金が、金利が付く貸付金の増加、株買い、社債の購入として
民間経済に回れば、商取引と投資(GDPは、二重計算を除いた商取
引の純計)が活発になって、経済が浮揚します。

ところが、企業への融資や、株・社債買いはリスクが高いとして民
間経済に回らない。何になっているか。

金融機関の運用部隊や子会社であるヘッジ・ファンドによるレバレ
ッジのかかった投機マネー、デリバティブの購入、及び金融機関に
よる、国債の再購入と増加購入です。

以上は、世界金融危機以降の、日本・欧州・米国に共通です。

中国も同じだったのですが、増加マネーが、民間の住宅と、地方政
府からの土地の、期間70年の賃借権の購入、つまり不動産投機に向
かった点で、日米欧(不動産は下落)と異なります。

中国でのみ、増加現金で不動産バブルが起こっています。
GDPの成長期待が高い(+8~10%)ためです。

【(5)期待+リスク=金利】
期待(Expectation)は、経済の重要な概念です。将来、所得は増
える、商品購入は増えるという期待です。この期待をもとに、企業
は投資し、人々は商品を買う。

GDPは、二重計算を除いた商品の購入額(=販売額)を言いますが
、このGDPの期待成長率が高いと、金利は上がります。資金の需要
が増えるからです。

◎名目金利=GDPの期待実質成長率+債券の回収リスク率、です。
債券とは貸し付けを証し、回収権をもつものです。

回収の将来リスクを信用リスクとも言います。
従って、名目金利=GDPの実質期待成長率+債券の信用リスク、で
す。

GDPの成長期待が0~2%と低い日・米・欧で起こったのは、不動産
の高騰ではない。(注)日本の2011年度GDPの、期待成長率は、今
、-0.7%くらいです。

これは、ヘッジ・ファンドによる先物の投機買い(=これもデリバ
ティブ)による資源価格(ゴールドも含む)の高騰と、金融機関の
国債買いによる国債金利の低下です。国債買いは、金利がとても低
いのになぜ行うのかと、問わないでください。30倍のレバレッジで
先物を売買すれば、金利は30倍になるのです。先物は差金決済です
から、自動的にレバレッジがかかります。

その構造は、日本で主婦を含む250万人(ミセスワタナベ)が行っ
ているという1か月に5兆円のFX(外為)の売買でかかる、25倍のレ
バレッジと同じです。ドルが1円動けば25円(31%の損か利益)で
す。

【(6)ヘッジ・ファンドになった銀行】
ヘッジ・ファンドと金融機関を、区分して言っていますが、ゴール
ドマンサックスを典型とする「投資銀行」が、利益を上げるために
、債券の売買で行っていることは、実は、ヘッジ・ファンドと同じ
です。

銀行は、一般の個人や企業預金を預かって、その資金を運用する。
ヘッジ・ファンドは、特定の個人(投資家)や銀行の資金を預かっ
て、債券の売買で運用するという点で、資金源の違いがあるだけで
す。

21世紀の世界の、多くの金融機関は、資金運用の面では、実際は、
ヘッジ・ファンドになったと言っていいのです。知られていないこ
とです。ある人は、「シャドー・バンキング(陰の銀行行動)」と
も言う。

デリバティブの売買が、シャドー・バンキングです。陰に隠れた不
正な金融という意味ではない。ただし取引の内容は見えません。簿
外(オフ・バランス)が多いからです。(注)無規制という意味は
、含んでいます。

【(7)銀行行動の主は、デリバティブの売買になった】
デリバティブを、レバレッジをかけて売買しているからです。この
ため、運用の中身が分からない。それでシャドー(陰)という。金
融派生商品(デリバティブ)は、金融商品(何らかの債権)を原資
産とし、そこから派生した金融商品ですから金融派生商品と言う。


例えば先物は、その先物についた価格で将来その商品、債券、株を
買う権利、あるいは売る権利です。その権利は、現物の商品、債券
、株から派生しています。

このため「陰(シャドー)」とも言えます。シャドーは、現物があ
るからできるものです。シャドー(金融から派生した金融商品)が
、現物の売買額よりはるかに大きくなってきたのが、2000年以降の
金融です。2度出した、BISの統計を見ればわかります。
http://www.bis.org/statistics/otcder/dt1920a.pdf

2010年末で、金融派生商品(デリバティブ)がついて原資産(国債
・株・社債・住宅ローン証券・金利・外為・・・等)は、$601兆
(4京8080兆円)です。

【(8)金融資産の性格】
世界の金融資産は、ほぼ世界のGDPの3年分(5000兆円×3倍)です
から、1京5000兆円(推計)でしょう。この金融資産の額も、イン
フレーレート(膨張)しすぎています。

国債を巨額発行すれば、政府の負債の増加ですが、その国債は、持
ち手から見れば金融資産です。中央銀行がマネーを発行する。それ
は中央銀行にとっては、国民からの負債ですが、マネーの持ち手か
ら見れば金融資産です。金融資産=金融負債です。

貸し借りが入り組んで、債権(=借りた人からは負債)が増えれば
、金融資産はいくらでも増える。その額が、世界の、GDPの3年分の
1京5000兆円と見ていい。世帯や企業の預金や金融資産とは概念が
違うので、念のために申し添えます。金融機関同士での、貸し借り
が多いのです。

この現物の金融資産(原資産)に対し、金融派生がかかったものが
、4京8080兆円です。金融の原資産対し、ほぼ3重に、デリバティブ
がかかっていると見ていいでしょう。

【(9)デリバティブの代表がCDS】
CDS(債権の回収を保証する保険)は、債券の持ち手(たとえば国
債の買い手)ではなくても、(売れるなら)誰も作ってかけること
ができ、保険のような金融派生商品として、証券会社の店頭で、金
融機関同士の相対(あいたい)で売買されています。

あるヘッジ・ファンドや銀行は、ギリシア国債には、縁もゆかりも
ない。でも、ギリシア国債にかかるCDSを作って、売ることができ
、買うこともできます。

そのため、CDSを買った人は、CDSがかかったギリシア国債のデフォ
ルトを期待するようになる。ギリシア政府が支払い不能になれば、
国債の額面金額が保険金としてはいるからです。

見知らない人に生命保険をかけ、保険会社に保険料(=CDSのプレ
ミアム)を払い、殺し屋に依頼し「保険金殺人」を期待するような
ものです。

事実、ギリシア国債のCDSでは、国債の先物を売り浴びせて国債価
格を下げ、金利を14%にまで高騰させる行為はあったのです。

誰がこれを、行ったか。それは、本人が言わない限り、わからない
。私的な投資組合であるヘッジ・ファンドには、取引の公開義務が
ないからです。

すべてのデリバティブ(金融から派生した金融商品)の売買は、証
券取引所のような公開市場ではなく、店頭で、ヘッジ・ファンドや
銀行間の相対(あいたい)で取引されます。

当事者以外、誰も、知らない。つまりシャドー(陰)のバンキング
、陰での金融取引です。これが、巨大になった(BIS統計)。(注
)ゴールドの大量売買も、陰の取引が多い。アラブの誰が買ったか
、どの銀行が売ったかわからない。

大量の先物売りで、国債の金利が14%上がれば、CDSの価格は12%
には上がる。そのCDSが5%のとき買っておけば、7%の利益です。


この時、レバレッジがかかるというのは、額面で1000億円のギリシ
ア国債にかけたCDSの料率が5%なら、50億円の価値(=価格)だ
からです。1000億円の額面に対して、20倍です。

売り浴びせられた国債が下がり、金利は14%に上がって、CDSの料
率が12%になれば、料率が50億円だったCDSの価格は、12%(120億
円の価値)に上がります。

5%でCDSを買っていた人は70億円(50億円の元本に対し140%)の
利益になる。

また、今は、対象としたギリシア国債の額面が1000億円で、そのCD
Sを12%の価格(プレミアム)で売れば、12%の現金(120億円)が
、利益として手にはいります。

【(10)CDSは独立した金融商品】
CDSは金融商品として、ギリシア国債を持たない全くの第3者に売る
こともできます。買うことできる。その時の価格変化(料率の変化
≒日々の金利の変化)で、利益や損が出るのです。

ただし、ギリシア政府が本当にデフォルトし、返済ができなくなっ
たときは、120億円の代金を受け取ってCDSを売ったヘッジ・ファン
ドや銀行の側には、国債の額面である1000億円を払う義務が生じま
す。以上は、CDSを例にしたデリバティブの作成と売買です。

これもまた事例を言えば、米国の住宅ローン担保証券(RMBS)にか
かったCDSを売って、プレミアムをもらい、回収の保証義務を負っ
たのに払えず、破産したのが、世界最大だった保険会社AIGでした
(08年9月)。

AIGに救済資金を出したのが、米国政府とFRBです。AIGは損失を政
府に飛ばしたと言っていい。こうした民間金融機関の不良債券が、
米政府とFRBに、今、溜まっています。

【(11)民間の不良債権は、政府・中央銀行の負債になった】
このため米政府は、表面化して分かっているだけで$1.6兆(128兆
円)の財政赤字になった。FRBは、$1兆(80兆円)以上買ったMBS
(不動産ローン担保証券)の、時価評価はしていません。

金融機関の社長も、知らないことが多い、こうした陰の金融取引(
シャドーバンキング)が、今、現物の金融商品の売買額(伝統的な
バンキング:金融行動)を、はるかに超えているのです。

例えば、債券の現物である国債(=国家の借用証)や社債(=企業
の借用証)、住宅証券(=住宅を買った人の借用証)を買う。これ
は、融資(=貸付)と同じ行為です。伝統的なバンキングです。

これら金融の現物商品にかかったものが、デリバティブです。
この陰が、現物の3倍です。

【(12)G-ゼロとは?】
以上のバンキングの変容を前提に、次稿(増刊)で、G-ゼロにな
った世界の国債市場へ踏み込みます。

日米欧で、2011年、2012年と、同時に、大量発行され続ける国債が
、果たして、どう売れるのかという問題です。G-ゼロは、世界20
か国の、協調的な金融市場介入は、その余力がなくなったため、効
果がないとする見方(ヘッジファンド等)です。

世界金融危機以降(08年9月~)、3年です。その3年、日米欧の政
府は、同時に、経済対策として赤字財政を拡大しました。

各国の中央銀行が、さまざまな名目(政策目的)をつけながら、要
は、マネーを増発しています。

政府・中央銀行に、信用の余力はまだあるのかどうか・・・ヘッジ
・ファンドのいくつかは、信用余力がなくなった政府・中央銀行と
見ているようです。

今、長期国債の名目金利=GDPの実質期待成長率+国債の信用リス
ク(CDSの料率)=日本(1.08%)、米国(2.98%)、ユーロ(2.7
5%)です。

今は、極度に下がって、国債バブル(超低金利)を起こしている国
債の信用リスクは上がるのか、このままか、下がるのか(CDSは上
がるのか)・・・・予測に踏み込みます。

【後記:米国債問題】
米国の国債問題をめぐる政治騒動は、FRBによるQE3(量的緩和第3
弾)の地ならし、あるいは準備の演出と思えます。

FRBによるマネー供給のQE1は、金融危機後の08年9月からで約$2兆
(160兆円)でした。

QE2は、米国債が海外(日本、中国、産油国)に売れにくくなった
ことを理由とするFRBによる直接の、国債買いでした(10年11月~1
1年6月:$6000億:48兆円)。

◎重要:
米国債が海外に売れないと、過去に売っていた米国債(約$5兆:4
00兆円)の満期が、次々に来るため、米国政府は、国庫からドルの
現金を、国債の満期分、海外に振り込まねばならない。

平均5年で満期とすれば、1年に$1兆(80兆円)の満期です。
これは1カ月で7兆円規模のドル売りになります。

米国債の持ち手が、満期で受けとった現金のドルは、各国の通貨に
交換されます。このため、世界で、毎月、ドル売りが大量に起こっ
て、大きな「ドル安」になったのです。(注)他方では、ドル安に
よる$1=76円レベルに達した円高です。

予想されるQE3の決定は、米国経済の2番底を避ける名目での、FRB
による、再びの米国債買いになります。

そうなると、更に、上記と同じ構造で、次々に国債の満期が来ます
から、ドルは売られます。注目しましょう・・・年末にも$1=60
円台か。

その前に、ドル債が買われて、ドル上昇に反発するのか。

ドル債が買われるには、今の長期金利(2.98%)では低すぎます。


今の米国のインフレ(3.6%の消費者物価の上昇です)から見れば
、インフレはドルの価値(購買力)の低下ですから、少なくとも、
5%程度には、上がらねばならない。

そうすると、QE3とは逆の、FRBによる金融引き締めなのです。

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